箱 瀬 淳 一 の 蒔 絵 物語の世界 蒔絵は、想像のものを描くというよりも、 一番身近なものを描くということが、 最初の原点。そこが出発である。 そうして生まれた一つ一つの蒔絵には、自分なりの想いが込められている。 それらの一端をここで紹介したい。 蒔絵を見るときにここの物語を思い出してくれたら嬉しいと思う。 宝尽くし 宝尽くし 宝尽くしそう言われ心に描くものは何だろうか国、時代個人同士ですらそれぞれの宝物たちは違うはずだ 磯 輪島は海がとても近い子どもの頃からの遊びも、食も、海の傍らにあった共に育ってきた磯に遊ぶ生き物らを描くこだわりは多い 磯 五節句 五節句 節句とは伝統的な行事を行う季節の節目中でも五節句は特に知られ昔から愛され続けてきた季節のお祝いの日だ 大名行列 この絵の由来はすごく単純なことただ描いてみたかった江戸時代のとても特殊な事情で、今ではあり得ない習慣当時の絵描きはそれを描いたそれを今に映したらどうなるのか 大名行列 玩 具 玩 具 玩具は縄文時代から現代まで存在しているいろんな国で、いろんな玩具が作られ、子どもたちが遊んできた彼らは惑わされない面白いものは面白いだからこそ、そこには普遍性がある 富嶽 富嶽三十六景というものがある江戸時代の浮世絵師「葛飾北斎」がかつて富士とその風景を描いた現代版を描くとどうなるのかその一つの好奇心が筆を走らせた 富嶽